ダートレースの最高峰!全日本モトクロス選手権
舗装されていないダートコースを凄まじいスピードで駆け抜けるダートレースですが、その中でも最高峰と呼ばれる人気のダートレースが、全日本モトクロス選手権です。
滑りやすく砂埃舞う敷き詰められた砂の道に、ゴロゴロとした石が行く手を阻む凸凹道、高くジャンプをして進むジャンプスポットまで、ありとあらゆる障がいが用意されています。
アスファルトレースでは味わえないスリルと興奮を味わえるレースで、ハイスペックで運転スキルの高い、怖い物知らずなレーサー達が集まります。
レースに参加をしない観戦客もその熱気に魅了されること間違いなし。
命がけのやりとりと言っても過言では無い程過酷な道が続くレーシングコースですので、見ているだけでハラハラドキドキを楽しめるでしょう。
普通のライダーだったら走るだけでも一苦労な道を迷うこと無く突き進み、スピードを競い合う姿は目を見張る物があります。
女性から男性まで様々なレーサーが参加
全日本モトクロス選手権では国際A級ライセンスを持ったトップライダー達が参戦しており、熾烈な争いを繰り広げています。
男性だけではなく女性ライダーが集うレディースクラスもあり、男性顔負けのトップクラスの走りを見られるのも特徴です。
男性の場合は1レースは30分+1週の2ヒート、女性の場合は1レース15分+1週の1ヒート制で、規定時間内に最も素早く走ったトップチェッカーがそのヒートの勝者となります。
それぞれのヒートで獲得ポイントを合計し、年間を通じて総合獲得ポイントが最も多かったレーサーがその年のモトクロス選手権のチャンピオンです。
その時によっても開催レース数は異なりますが、約8戦、16ヒート前後開催されることが多く、接戦が続いた結果終盤まで誰が勝つかわからないような展開が続く事も珍しくありません。
モトクロス選手権で使われるオートバイ
全日本モトクロス選手権は非常に危険なレースとなりますので、参加出来るレーサーに規定を設けていることはもちろん、マシンについてもレース専用マシンが使用されています。
公道走行不可のオートバイに、競技専用のブロックタイヤをカスタムした安定性能の高いマシンを採用。
通常のマシンと比べてしっかりと路面を掴んだ走りをしますので、砂道や凸凹道に取られて滑ることもなく、タフな走りができるのが特徴です。
またブロックタイヤは通常タイヤに比べてタイヤのミゾが大きく、ドロがつまらないように作られています。
ハードからマッドまで用意されており、ダートコースの状態やライダーの好みによって履かせるタイヤを選択するのも特徴です。
タイヤ1つの違いがレース展開を大きく分けるため、レーサーには道を見極める目を持つことも重要と言えるでしょう。