MotoE ワールドカップについて教えて下さい

MotoE ワールドカップとはどんなレース?

MotoE ワールドカップとは、ロードレース世界選手権(MotoGP)と同時に開催される電動バイクのためのレースです。
初めて開催されたのが2019年なので、まだ歴史の浅いレースですが、国際モーターサイクリズム連盟が認可する権威あるオートレースと言えるでしょう。

MotoE ワールドカップの特徴の一つが、エネルジカ社の「エゴ・コルサ」という電動バイクのみが出場できることです。
ちなみに、同一メーカーの車両のみで行われるレースのことを「ワンメイクレース」などと呼びます。
また、タイヤにはミシュラン社、ブレーキにはブレンボ社、サスペンションにはオーリンズ社のそれぞれの製品でないといけないという決まりもあります。

なお、エネルジカ社は欧米でいくつかの車種を販売しているイタリアで有名な電動バイクのメーカーです。
MotoE ワールドカップには第1回大会から車両を提供してきました。
ところが、エネルジカ社がMotoE ワールドカップに車両を供給するのは2022年までというニュースが、すでに2021年後半に発表されています。
したがって、2023年からのMotoE ワールドカップには別のメーカーの電動バイクが使用されることになる予定です。

2019年の第1回大会では6レースからなる全4戦、2020年は7レースからなる全5戦、2021年の3年目は7レースからなる全6戦と、徐々に規模が大きくなってきています。
さらに2022年大会では、スペインにて開幕戦が開催され、14レースからなる全7戦とこれまでで最大の規模になりました。
スペインを皮切りに、フランス、イタリア、オランダ、それに、フィンランドとオーストリアでも開催される予定です。

MotoE ワールドカップの出場チーム

2022年のMotoE ワールドカップには、全11チームが参戦します。
初戦開催のスペインからは、Avintia Esponsorama Racing、OpenBank Aspar Team、Pons Racing 40の3チームが参戦です。
イタリアからもFelo Gresini MotoE、Octo Pramac MotoE、Ongetta Sic58 Squadracorseの3チームが参戦します。

そのほか、フィンランドのAvant Ajo MotoE、ドイツのDynavolt Intact GP、フランスのTech3 E-Racingも出場します。
さらに、モナコのLCR E-TeamとマレーシアのWithU GRT RNF MotoE Teamを加えた全11チームです。

MotoE ワールドカップに出場する日本人ライダー

MotoE ワールドカップに出場したことのある日本人ライダーは、大久保光選手ただ一人です。
彼は2021年から参戦しており、2022年もフィンランドのAvant Ajo MotoEの一員として参加しています。