エンデューロレースについて教えてください

きつね

エンデューロレースとは

エンデューロレースとは、
「enduro(英):自動車・オートバイなどの長距離耐久レース」との意味通り、
オフロードを中心とした長距離耐久レースのことを指します。
本場ヨーロッパでは1日あたり250km~300kmの走行距離が設定されていますが、
日本では土地が狭いせいもあってその半分くらいの100~150kmの距離が設定されることが多いようです。。
エンデューロレースには、レース専用の車体が必要となります。

バイクレースには大きくわけて
オンロードレース、オフロードレース、トラックレース、トライアルの4種類のカテゴリがあります。
エンデューロレースはオン/オフロード、トライアルの要素が含まれているレースも多く開催されています。

本来の意味合いとしては、完走を目的としていることから順位付けはされません。
ですが、先にも書いた通り日本ではエンデューロを開催できる広大な土地がほとんどない…。

このような事情もあって、耐久モトクラスのようなレースでも
エンデューロという名称が日本では使用されているようです。

有名なレースとしては「ISDE」や世界選手権エンデューロが挙げられます。
しかし、土地が少ない日本でも本格的なエンデューロレースは少ないながらも開催されています。
その1つが今回ご紹介する、秋、紅葉真っ盛りの北海道を舞台にした「日高2DAYSエンデューロ」。
全日本エンデューロ選手権の第3戦として開催されている伝統のレースです。

北海道南部に位置する日高町の、ひだか高原荘を中心とした日高町の一帯が開催地となっています。
日高といえば、フリーライドも盛んなオフロードライダーにとっても聖地のような場所。
レースは3日間かけて行われ、普段静かな町は開催期間中バイクファンがたくさん訪れ賑わいを見せます。

コースについて

オンタイム制で、コース距離は一般道と林道含めた約40km。
しかしあなどることなかれ、実は走行距離が短いほどエンデューロレースは難易度が上がります。
それは、コースが短いと技術的・体力的な差がつきにくくなるため、完走者が増えてその分
振るい落としが難しくなってしまうという理由があります。

そのような事態を防ぐために、自然とコースのレベルを上げざるを得ません。
コースも起伏が激しかったり、本当にこんな場所通れるのかといった疑問を
呈したくなるようなものに設定されがちなのだとか。

「日高2DAYSエンデューロ」もその例に漏れず、過酷なレースとして知られています。
スキー場のゲレンデ、高低差もある森の中、牧場、丸太やタイヤを使った人工的なエクストリームテストなど
変化に富んだコースがライダーたちを待ち受けています。

その上、山間部ということもあって天気も変わりやすく、天候次第でコースの難易度も左右されます。
じっくり観戦したい方は、観戦ガイド付きのツアーも開催されているのでツアーに参加してみるのも
良いのではないでしょうか。

北海道の秋の大自然も満喫できる日本のエンデューロレース伝統の一戦。
ぜひ、エンデューロの魅力を体感してみてください。