異種格闘技バイクレース・スーパーモト
 数あるバイクレースの中でも、バイクの異種格闘技として知られているレースが、スーパーモトです。
 正式名称、スーパーモタードと呼ばれるこちらのレースでは、舗装されたコースと未舗装のダートコースが入り組んでいるロードを駆け抜け、1位を競い合います。
 スピード重視のレースですのでマシンの俊敏性はもちろんのこと、ダートレースを駆け抜けられる安定性能、それぞれのコースを走りきる運転技術など、様々なスキルが必要なレースです。
 オンロードとオフロードが入り交じっているマシンですので、マシンに関して特に厳しい指定はありません。
 オンロード専用、オフロード専用マシンで参戦する方もいれば、モタードに特化したマシンで参戦する方もいます。
 ただし基本はオンオフロード両方走れるタイプのマシンを選ぶ方が多いため、各社から発表されているモタードマイクも少なくありません。
スーパーモトは1979年頃から続く
 スーパーモトの歴史は遡ること1979年頃。
 アメリカのテレビ番組である「スーパーバイカーズ」がきっかけとされています。
 当時バイクレースが一大ブームを巻き起こしていましたが、ロードレースやモトクロスレースなど、数あるレースの中でも結局どのタイプのレーサーが一番速いのかという疑問から番組がスタート。
 それぞれのオートバイレーサーから当時大人気だったレーサーが一同に介し、スピードを競い合う超人気レーシング番組となったのです。
 この番組にはケニー・ロバーツやジェイ・スプリングスティーンなど当時の有名レーサーが続々と参戦。
 バイクレースの垣根を越え、人気レーサーとして世に名を轟かせるレーサーが続出しました。
 またスーパーモトレースそのものも一般に定着する事となったのです。
代表的なモタードマシン
 スーパーモトでは様々なモタードマシンがレースに参戦しており、そのルックスに惹かれるライダーも多いです。
 モタードバイクは各社から発表されています。
 ホンダのXR400モタード、ヤマハのWR250X、スズキのDR-Z400SMなど、いずれもスマートでクールなモデルが目白推しです。
 スーパーモト用レースマシンはいずれもオフロードバイクをベースにして作られており、耐久性能や安定性能に特化しています。
 そのベースにオンロードタイヤを履かせてオンロードでスピードが出るように工夫がされたカスタムをされており、オンオフ両用のマシンに仕上っているのです。
 カスタムの仕方は各社によっても多少異なりますが、いずれも歴史に名を残すほどの名バイクとしてライダーを虜にしています。
 スーパーモトの歴史が始まってから現在に至るまで、様々なレーサーが参加し続けるスーパーモト。
 見ているだけでも大興奮の人気レースですので、レース好きにはおすすめです。
