オーバーヒートを防ぐ為に必須な水温警告灯のトラブル
バイクだけではなく車全般にも搭載されている冷却水。
この冷却水は稼動したエンジンを適度な温度に冷やし、エンジンがオーバーヒートすることを防ぐ働きがあります。
ですが、この冷却水は時たまトラブルが発生し、冷却水そのものの温度が上昇することがあるのです。
そのまま走り続けるとオーバーヒートが発生してしまい大事故に繋がることも。
本格的なオーバーヒートを起こす前にライダーに異常事態を防ぐ役割を担っているのが、水温警告灯です。
冷却水の温度が上昇していることを知らせる警告灯で、この段階でエンジンを停止すれば対策のしようがあります。
水温警告灯が点灯した際には迅速な対応を心がけましょう。
水温警告灯が点灯したときの対応策
水温警告灯が点灯した際には、一刻も早く安全な場所にバイクを停車して、しばらく様子をみましょう。
時間をおいてエンジンそのものの温度が下がれば、そのままトラブルが解決することもあります。
そのまま走り続けると確実にオーバーヒートを起こしてしまうでしょう。
しばらくたっても状態が改善しない場合、まずはリザーブタンク内部を確認します。
冷却水の量が足りているかどうか、エアが噛んでいないかどうかなどをチェックしましょう。
冷却水を補充するだけでトラブルが改善する事も少なくありません。
次に、ラジエーターキャップやラジエーターファンなどラジエーター部分に、ウォーターポンプなど各種パーツのトラブルを疑いましょう。
こちらに異常が出ている場合はパーツ本体を交換する必要があります。
ウォーターポンプの場合はメカニカルシールの劣化が原因で故障している可能性が高いため、最初にすることが肝心です。
いずれも異常が無い場合は、冷却水の経路に汚れやサビが表われている可能性があります。
経路のつまりを直せばスムーズに冷却水を送れるようになるため、水温警告灯の点灯を無くせるでしょう。
ラジエーターの給水口から冷却水の入れ替えやエア抜きを行うことでトラブルを解消できるので、手元に道具があればメンテナンスすることをおすすめします。
オーバーヒートをする前に素早く対応しよう
水温警告灯が点灯している時点で、バイクにはかなりの異常事態が発生しています。
そのまま運転し続けると大事故に繋がりかねないため、転倒した段階で即座に路肩に寄せて安全を確保しましょう。
メンテナンス知識があまり無い方は、その足で修理業者、整備業者にバイクを運び入れることが大切です。
自身での持ち込みが難しい場合はレッカーサービスを利用して下さい。
時間やお金はかかりますが、その分大事故を防げますので手間を惜しんではいけません。