シートが破れてしまったら

シートの破れの原因について

バイクのシートは常にライダーが腰を載せる場所ですので、快適に運転をするためにも、安全なポジションを確保するためにも重要なパーツとなります。
しかし、シートは露出して日光や雨風に当たる部分となりますし、いたずらされやすいパーツでもあります。
そのため、いろいろな原因で破れることがあります。

たとえば、カッターなどを使っていたずらされて切られてしまうことがあります。
当然これは犯罪行為ですので、まずは警察に通報して被害が続かないようにすべきです。

いたずらでなくても、お尻のポケットに入れた鍵や、手に持っていた鋭利な金属などで誤ってシートを破いてしまうこともあります。
他にも、転倒をして道路やフェンスなどに擦ることで、破けてしまうことがあります。
こうしたケースではシートの側面から破れることが多いですが、広く損傷が出やすいですし複雑な破れになってしまうこともあります。

また、経年劣化という原因もあります。
合成皮革で作られているものなどは、紫外線や雨の影響で表面がボロボロになってきて、何らかの力がかかることで穴が空いたり裂けてしまったりすることがあります。
経年劣化の場合はシートの一部というよりも全体が弱くなっている状態となり、他のところも破れが生じやすくなってしまいます。

このように原因は異なるとしても、シートの破れや穴があると、そこから中のクッションに水が入り込んでしまいます。
そうすると、座った時にお尻が濡れてしまうという不快感を味わうことになります。
またクッション自体も劣化していきますので、次第にシートの厚みがなくなり座り心地がひどくなっていきます。

バイクのシート破れを対処する方法

破れが小さい場合とか穴が一カ所開いているだけというケースでは、コーキングをすることができます。
バイク用品店などでシート用のコーキング剤もしくは補修ボンドを手に入れます。
破損している箇所にコーキング剤を塗ることでカバーできて、そこからさらに破れが広がるのを防げます。

もしくは、補修用のシールを貼るのも一つの手です。
穴や破れ全体を覆える大きさのシールを貼ることで、クッションへの水の侵入やさらなる損傷を防ぐことができます。

ある程度破れがひどいのであれば、シートカバーをすることもできます。
シートの形状にもよりますが、ぴったりと覆えるカバーが市販されていますので、上からかぶせることで見た目にもきれいにできます。
もしくは、シートの表皮を交換するのもおすすめです。
特に経年劣化しているのであれば、表皮自体を交換した方が良いでしょう。

クッションまで劣化しているようであれば、シート全体を交換する方が良いです。
クッション性の良いものやデザインがかっこいいものなどを選んで、カスタムをしてみるのも良いでしょう。