ギアチェンジができなくなったのは何故?
バイクのギアは時たまギアチェンジができなくなる事態が発生します。
バイクトラブルとしては比較的メジャーなトラブルで、新しいバイクでもギアチェンジができなくなることもあるため、定期的なメンテナンスをしましょう。
ギアチェンジが出来なくなった際には何らかの理由がありますので、原因に合わせた対処法をしてケアをします。
クラッチワイヤーが原因
ギアチェンジがしにくくなる一番の原因として、クラッチワイヤーがあげられます。
クラッチワイヤーが何らかの理由で切れてしまったり伸びてしまうことで、クラッチがスムーズに稼働せずギアチェンジが出来なくなるのです。
クラッチワイヤーが原因の場合は、ワイヤーそのものを新しく交換したり、長さを調節することで改善します。
ワイヤーはレバー側とクラッチ側の二箇所にありますので、それぞれの遊び部分を調整し、適切な長さにしましょう。
また長さが適切でもオイル切れや汚れが原因でスムーズに動かなくなる可能性があります。
定期的にメンテナンスをしないとすぐに異変が起きてしまうため、こまめにチェックするようにしましょう。
油圧クラッチがエア噛みしている
油圧クラッチの中に水分や異物が混入するとエア噛みと呼ばれる状態になります。
エア噛みすることでクラッチを動かしてもきちんと作動せず、結果としてギアチェンジが出来なくなるのです。
フルードが劣化するとエア噛みをしやすくなるため、フルードも定期的に交換するようにしましょう。
また、リザーバータンクの液が足りていない場合や、エア抜きがきちんとされて居ない場合もエア噛みしやすくなります。
周囲のパーツを清潔に保つことはもちろんですが、液を入れた後にレバーの握り締めを繰り返したり、ニップルを緩めたりして、エア抜きメンテナンスをきちんと行いましょう。
クラッチ切れやエンジンオイルトラブルの可能性も
他にもクラッチが劣化したことによるギアチェンジトラブルや、エンジンオイルが劣化したことが原因でギアチェンジがスムーズにいかなくなることもあります。
劣化パーツは即座に交換する事はもちろん、エンジンオイルの定期的な交換、オイル補充を適正量で行うことが肝心です。
ちょっとした部分を直しただけで嘘のようにギアチェンジがスムーズになる事も珍しくありません。
ギアチェンジトラブルは自分でのメンテナンスも可能
ギアチェンジが出来なくなるトラブルは比較的単純な原因が多く、始めてメンテナンスをする方でも対処が難しくありません。
まずは原因がどこかを探って、原因に合わせた対処をするようにしましょう。
もちろん、よく分からない場合は無理をせずにメンテナンス業者で修理やパーツ交換を依頼してみて下さい。