メンテナンス時にバイクを固定するフロントブレーキロック

フロントブレーキロックとは?

フロントブレーキロックというのは、ブレーキレバーをツールを使って固定することによって、フロントブレーキがかかった状態を保つことを指します。
いわば、ブレーキレバーを握りっぱなしにするための道具とも言えるでしょう。
フロントブレーキロックとしては、プラスチック製のものやシリコン製、金属製などいろいろなタイプがあって、耐久性やロックのかけ方などに違いがあります。
極端に言うと、単にフロントブレーキをロックするだけであれば紐でグリップとレバーを結んでしまえば良いのですが、それを簡単に脱着できるようにしたのが専用のフロントブレーキロックツールです。
形状としては、ブレーキレバーに片側を引っかけるフックが付いていて、もう片方にグリップを挟めるフックが設けられています。

フロントブレーキロックはいくつかの用途、目的があります。
一般的な用途としては、バイクのメンテナンスをするためというのが大きいです。
ブレーキがかかっていない、つまりタイヤが動きやすい状態だと不安定になりますが、ロックすることでメンテナンス中にボディーを押したり傾けたりしてもバイクが転倒することがありません。
また、坂道や傾斜がある場所に駐輪する時にもフロントブレーキロックは役に立ちます。
タイヤがズルズルと動いてバランスを崩すことがなくなりますので、安心して停めておけます。

もう一つの目的としては、防犯アイテムの一つとして使うというものです。
フロントブレーキを固定してしまえば、たとえエンジンをかけられても運転することができませんので、盗難のリスクを減らせます。
こうした防犯目的のフロントブレーキロックについては、単にブレーキレバーやグリップにフックをかけるのではなく、鍵が付いていて簡単には外せない構造となっています。

フロントブレーキロックの使い方

フロントブレーキロックの使い方は、とても簡単です。
ブレーキレバーを握った状態で、両方のフックをかけるとそこからレバーが戻らなくなるのでロックがかかるというシンプルなものです。
たいていの製品は、上からグリップとレバーにかぶせるような形でロックをかけられるようになっています。
バイクによってグリップとレバーの距離が異なりますので、フックがいくつも備えられていてレバーを完全に握った状態で固定できるように作られているものもあります。

他にも、バンドのような形状でグリップとレバーを締めて固定するタイプもあります。
レバーとグリップの距離を自由に調整できますので、どのバイクでも使えるのがメリットです。
防犯目的も兼ねて使える製品の場合は側面に鍵が付いていますので、まずは鍵を開けてロックを解除してからレバーを挟んで鍵を締めて固定します。