バイク用スタンドホルダーの役割
バイク用スタンドホルダーとは、バイクを停める時に使用するスタンドの下敷きです。
スタンドのみでは接地面積が少ないために、場所によってはバイクが非常に不安定になります。
その点スタンドホルダーを使用すると、バイクを1点で固定するのではなく広い面で受け止めるため、砂地や泥地のような不安定な場所でもしっかり車体を固定できるようになるのです。
スタンドホルダーの役割は、このようにバイクを安定して停車しておけることが第一ですが、さらに、道路にとっての良い面もあります。
それはスタンドホルダーを使用することで、アスファルトなどの路面を損傷せずに済むという面です。
バイクのスタンドは上記のように1点で車体を支えており、スタンドにかかる重量はかなりのものです。
そして、そのスタンドにかかる大きな負担は、そのままそれに接する路面にも加わることになります。
硬いコンクリートの路面であれば、バイクの重量が点で加わったところでしっかり支えることができるでしょう。
しかし、夏場のアスファルトのように、強い力を加えると変形するような路面だとどうでしょうか。
路面にダメージを与えるだけでなく、路面の変形によってバランスを失い、車体が転倒してしまうこともあります。
したがって、できるだけスタンドホルダーを使用した方がよいです。
特に東北、北海道などの寒冷地でバイクに乗る方は、必須と言ってもよいでしょう。
なぜなら、寒冷地のアスファルトは、温度差による破損を防ぐために一般的なアスファルトとは成分が異なるからです。
たとえば北海道など、冬場は零下20℃以下にもなるほど極寒ですが、夏場は30℃以上気温が上昇することもあります。
つまり、最も寒い時期と最も暑い時期では気温差が50℃以上もあるわけです。
一般的なアスファルトはこれほどの温度差に耐えることができません。
そこで寒冷地では、砂利を少なくするなどアスファルトの材料を調整し、大きな温度差に耐えられるようにしています。
そのため、本州以南のアスファルトと比べて、北海道のアスファルトは非常に柔らかいのが特徴です。
北海道でスタンドホルダーを使用せずにバイクを長時間駐車していると、スタンドがアスファルトにめり込んでしまいます。
実際、そのせいで転倒するバイクが少なくありません。
北海道に住んでいる方にとっては常識ですが、ツーリングで北海道に行く場合は前もってスタンドホルダーを用意しておくようにしましょう。
バイク用スタンドホルダーの使い方
スタンドホルダーの使い方は説明するまでもないほど簡単です。
スタンドホルダーを路面に置き、バイクのスタンドをその上に立てるようにします。
紐付きのホルダーなら、フックで車体に引っ掛けておくと、忘れる心配がありません。