バイクのバーエンドの役割
バーエンドとは、バイクのハンドルバーの両端に取り付けられる部品のことです。
ハンドルバーの端を保護し、全体の構造を強化する役割を担います。
バーエンドがあれば転倒時にハンドルバーが直接地面に接触するのを防ぐため、損傷を最小限に抑えることが可能です。
バーエンドがハンドルの端を覆っているので、衝撃を分散させ、ハンドルバー自体へのダメージを減少させます。
また、バーエンドはハンドルバーの振動を減少させる助けにもなります。
通常はエンジンや道路からの振動がハンドルバーを通じてライダーの手に直接伝わりますが、バーエンドがそれをある程度吸収してくれるのです。
バーエンドの材質や設計は多種多様なので、ハンドルバーのバランスを調整する役割も大きいです。
ハンドルバーの端に重量を加えることでより安定した運転感覚を提供し、特に高速走行時のハンドリングを向上させます。
バーエンドのメリット
バーエンドのメリットは、先にも述べたようにバイクから伝わる振動を軽減してくれることです。
ハンドルを通じて伝わるエンジンや路面からの不快な振動を、吸収し減衰させる効果があります。
特に長距離やオフロードを頻繁に走行するライダーにとって、手の疲れや不快感を軽減するために極めて有効です。
バーエンドが振動を減少させるメカニズムは、ハンドルバーの端に重量を加えることで振動の周波数を変更し、ライダーの手に伝わる振動の量を減らすことにあります。
重いバーエンドほどより多くの振動エネルギーを吸収することができるので、よりスムーズなライディングが可能です。
この効果は、特に高速走行時やエンジンの振動が大きなバイクで顕著になります。
バーエンドの選び方
バーエンドを選ぶ前に、まず自分のバイクのハンドルバーのタイプと直径を確認する必要があります。
ハンドルバーの内径に合わないバーエンドを買ってしまうと正しくフィットしないので、これはとても大切な要素です。
自分のバイクのハンドルバーにぴったり合うものなら後は好みでいいですが、材質にも注目しておきたいところです。
一般的なバーエンドの材質には、アルミニウム、スチール、カーボンファイバーなどがあります。
アルミニウムは軽量で耐食性に優れ、カーボンファイバーはさらに軽量で高い振動吸収性を発揮しますが、価格はアルミより高めです。
スチールも振動の吸収に優れていますが、重量があるためハンドリングに与える影響には注意する必要があります。
ただ、重いバーエンドほど振動を吸収しやすいので、ハンドルバーを通じて手に伝わる振動を減らしたい方にはおすすめです。
高速道路での長距離走行や粗い路面でのライディングが多い方には重宝するでしょう。